「読書の技法」を読んで
佐藤優さんが書かれた「読書の技法」という本を久しぶりに読み返してみた感想を書こうかなと思う。
読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/07/27
- メディア: 単行本
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この本は基礎知識の重要性必要性を何度も訴えている。
特に、速読するには基礎知識がなければならなく、基礎知識がないならそれは指の運動にしかならないということを言われている。
例として出されていたのが、ロシア語を解さないのにカラマーゾフの兄弟を原著で読むようなものだと。
このことは速読に大事なこととは? - 読書丸で述べた「知っていることは速く読める」に通じるものがあると感じた。
結局読書は頭の中の知識で行うものであるということだ。
知識が出来ていけばいくほど読むのも速くなるのだろう。
佐藤優さんは今までの積み上げてきた知識が膨大であるからこれほどまでに速く読めるのではないかと思う。
それゆえ、速読の表面だけをまねるのは危険かつ無意味であり、その意味で熟読の必要性を強く訴えられているのではと感じた。
この本では、その基礎知識の習得のために熟読を推奨している。
その熟読の対象として高校の教科書や参考書といったものを挙げておられる。
その点で、この本は自分がよく知っている分野と知らない分野をわきまえるべしといったことを特に感じた。
つまり、背伸びせず身の丈に合った読書をしていくことが大事であると。
結局魔法のように速読ができるようになるのではない。
なので、どんどん読書して知識を積み上げていきましょう!