自己投資としての読書
読書は最も費用対効果の高い自己投資の一つとよく言われている。
引き合いに出される例として、ユダヤ人の投資先のプライオリティが
1位:教育
2位:ダイヤモンド
3位:貴金属
というものがある。
ただ日本社会では教育を受けるのにかなりのお金がかかる。
塾とか大学行くのってけっこうお金が必要になるっていうのでよくわかると思う。
私立の大学の学費が一年で100万とか平気でかかるからね...学費だけで、、
一方で、本は1冊1000円とか2000円とかで著者の経験や知識を得ることができて、その一冊で得たもので人生がかわるということもある。
自分が好きなアニメのキャラに日下部麻子という人がいて、その人の言葉に
本っていうのは著者の生き様そのものだ、他人の人生が詰まってる。そして気になったことを試せば、他人の人生を自分の中に取り入れることになる、まさに人生丸儲けって奴だ。
というものがある。
このことを踏まえて、2つ言いたいことがある。
1つは、読書が効率的な投資と言われる背景には著者がその分非効率性を強いられているという点である。
本の価格は、本の価値もあるがそれ以上に経営的な部分で決まるのではないかと思われる。
どう考えても、すごい人の人生のエッセンスが1000円とかなわけがないので、著者はある意味その分損しているとも考えられる。
経験とか知識だけでなく、単純に本一冊書くのでさえ大変と思われる。
しかし、本はいろんなところに分身のように出るわけで、一度出て売れれば儲かるじゃんという反論(というか考え)もある。
そこはハイリスクハイリターンの世界でしょっていうことである。
ここで、言いたいことの2つ目であるが、本の価値があればそれに応じて金銭的価値が得られるというわけではないということである。
売れるには大衆、特に普段本を読まない人に迎合されるような本でなければならないということは簡単に考えることができる。
古典などの時の試練に耐えてきたものや、難しい専門書があまり売れないということを考えると、必ずしも本の価値がそのまま金銭的価値につながるというわけではないことに気づくだろう。
自分が理系ということもあっていろいろ専門書を買う必要があるのだが、専門書は往々にして一般書と比べて高額になっている。
平気で1冊3000円とか4000円とかして、中には1万円超えるものもある。
これはあまり買う人がいないから単価を上げなければ収支が合わないというものなのだろうが、本の価値を考えるとこっちの価格の方が自然なのではないかと思う。
脱線してしまったが、もちろん儲かる儲からないという議論が全てではない。
ただ、良い本を書いたなら相応の金銭を得てもらいたいと思うのが個人的な読書家としての意見である。
そして、もっと良い本を書いてもらえればなと。
読書が良い自己投資であるというためにも、本の価格が上がるのではなく本がたくさん売れてくれればいいと思う。
たくさんの人が本を買って読むようになれば、著者もお金が入り読者も良い投資ができるということでお互いwin-winな関係になるのではないかと。
特に、高付加価値だけ難しかったりしてマーケティング的には売れないような本をぜひ買ってほしいなと思います。
最後にまとめると、皆さん本を買って読みましょう!