読書丸

読書して読書して読書するためのもの

頭を整理して思考しやすくするには?

何か考え事や悩み事があるときは、皆さんどのようにしていますか?

頭を悩ませる?

いったん忘れて他のことを考える?

友達とかに相談してみる?

まあ、いろいろあると思います。

 

ここで、個人的にお勧めしたいのが、一度紙に書いてみるということです。

こうすることで、頭がすっきりして考えやすくなるとよく言われています。

考え事があるときに思いつくままに書いていると、なぜか新たな策が思いついたといったようなことがある人もいるのではないかと思います。

 

この思いつくままに書いてみるというのは非常に大事だと考えます。

というのも、思いついたことを保持するのは、それが意識的であろうと無意識的であろうと、脳の中にあるワーキングメモリを消費するからです。

 

ワーキングメモリというのは、簡単に言うと、脳の短期記憶に関係するもので、そんなに長く覚えている必要はないけど、ちょっとの間覚えておきたいというときに使われるものです。

例えば、一時的に電話番号を覚えるとき頑張って覚えようとすると思うのですが、このときに覚えようとすることで電話番号に注意を払うことになります。

その結果として、ワーキングメモリを使用することとなるのです。

そして、たくさんのことに注意を向けたり一度に記憶したりするのが難しいというのは経験があると思います。

これはつまり、ワーキングメモリには限界があるということです。

一般的にその指標とされるのが、一度にいくつの数字を覚えていられるかというもので、マジカルナンバー7±2というように、限界としておおよそ7つの±2つと言われています。

だから、電話番号は覚えられるか覚えられないかのギリギリということですね。

 

頭の中だけで考えようとすると何が起こるかというと、思いついたことを覚えたまま考えるということになるので、ワーキングメモリの考えではやがて厳しくなってきます。

そのときにどうするか?

パソコンとかでもメモリ容量が足りなくなったら、外部にハードディスクを用意してそちらにもデータを分けるといったことをすると思います。

それと同じようにして、思いつくままに書くというのは、外部のハードディスクを使って自分のワーキングメモリを広げているような感覚です。

つまり、覚えようとするのは紙に任せて、自分はそれを見て考える。

そしてまた何か思いついたらそれを紙に書く、ということです。

だからこそ、書いて考えると頭がすっきりして整理されると言われるのです。

実際、紙に頭の中の考えの一部が整理されてい現れているのですから。

さらに、その考えを客観的にみることも出来るのです。

友達と話すと新しく思いついたりするというのは、そういう客観性が出てくるからではないかと思います。

 

ぜひ皆さんも何か考え事をするときは紙に書いてやってみてはいかがでしょうか~